減ってきた喘息死
■減ってきた喘息死
「喘息で死ぬことがある」と言われるとびっくりするかもしれませんが、喘息発作は時として死亡に至ることがあるので、治療にあたる医師側にとっても恐ろしい病気です。喘息による死亡者数は日本では1995年に年間7253人のピークを示し、その後、段々と減り2006年には2778人と3000人台を割りました(図1)。

喘息死を年齢別にみると圧倒的に大人が多く、しかも90%近くが60歳以上の人で起こっています。死亡するような重症の喘息発作の悪化要因は気道感染(ウイルスや細菌による風邪や気管支炎など)が多く、次いで過労、ストレスが3大原因となっています。また、喘息発作の発症から死亡に至るまでの時間は3時以上が約30%で、急死が多いのが特徴です。また喘息死をした患者さんの検死では急死であったとしても、気管支には慢性の炎症が存在し悪化したことがわかっています。日常の喘息のコントロールが不十分なところへ悪化因子が重なり、急死しているのが最も多いパターンと考えられます。
喘息死を防ぐためには吸入ステロイドが有効です。ちなみに吸入ステロイドの年間使用本数が1本増えると喘息死のリスクが21%減少するとの報告もあります。(図2)

良い喘息のコントロールが喘息死を防ぎます。
2008年8月7日記
→メニューに戻る
|