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息切れに注意
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■息切れに注意

 福地らによる研究によると日本には約530万人の肺気腫、慢性気管支炎の患者さんがいると推定されています。この両者を合わせ略してCOPD(chronic obstructive pulmonary disease) 日本語では慢性閉塞性肺疾患と呼びます。なぜこのように呼ばれるようになったかはタバコが大きな原因となっており両方の病気の根本の原因が同じであることが解ってきたためです。ところが厚生省の調査では25分の1以下の21万3千人しか患者がいないと報告されています。この差はどうしてなのでしょうか。福地らの報告が軽症の患者さんまで含んでいることもありますが、多くの患者さんが診断されずにいる、あるいは他の病気と誤って診断されているためと考えられます。
 COPDの初期の症状は息切れ、咳、痰といったごくありふれたものです。特に息切れは徐々に進行するため自覚症状に乏しく、かなり進行しないと患者さん本人には自覚されません。残念ながら、医療機関でも呼吸機能を測定される機会は少ないのが現状です。早期に診断し、禁煙や薬物療法を行えばCOPDは予防可能で進行を止めることが可能な病気です。咳や痰は「風邪がなかなか治らない」「風邪が長引く」あるいは、「年齢のせい」といって片付けられがちです。このため多くの患者さんが、医療機関にかかられる時にはかなり病気が進行しており、日常生活に困るような息切れ(会話や、服を脱いだりするだけで息切れする)が出現して、治療に難渋する場合もままあります。階段1階分を昇って息切れするようならCOPDの可能性があります。また他に心臓や他の病気で息切れが出ることもあります。
 息切れはありふれた症状ですが、時に重大な病気が隠れていることがあります。早期の受診が病気の予防にもつながります。おかしいなと思ったらためらわずに呼吸器科を受診して下さい。



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