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インフルエンザウイルスと薬剤耐性
(リレンザとタミフル どちらが有効か)
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■インフルエンザウイルスと薬剤耐性(リレンザとタミフル どちらが有効か)

 ニュースや新聞で知っている人が多いかもしれませんが、今年はオセルタミビル(商品名タミフル)が効きにくいインフルエンザウイルスが流行しています。(タミフルと異常行動の関係については、いまだにはっきりした因果関係はわかっていません。)
 すでに書いたように、タミフル耐性は北ヨーロッパ圏を中心として報告されていましたが、その後北半球諸国に拡がり2008年夏には、南半球で(現地では冬)に拡大していきました。
 さて、インフルエンザはA型とB型とC型にわかれます。さらにA型は、ウイルスの表面にある2種類の突起により(HとNと呼びます)H1〜H15,N1〜N9のいずれかの組み合わせで分けられます(図1参照)。たとえば、A/H3N2というように表記します。現在流行しているA型インフルエンザは、A/H3N2とA/H1N1の2種類とB型です。現在薬が効かなくて問題となっているのは、A/H1N1のウイルスだけです。幸いA/H3N2及びB型のウイルスは、オセルタミビル(商品名タミフル)が有効です。医療機関では迅速診断キットを用いて10分から15分程度でA型かB型かの区別はできますが、残念ながらA/H1N1(タミフルが効かないタイプ)か、A/H3N2(タミフルが効くタイプ)かの区別はできません。このためA型全例に、もう一つの抗インフルエンザ薬ザナミビール(商品名リレンザ)の投薬を求める患者さんが殺到して流通が混乱して手に入らないようです。
 今の所、当院ではほとんどがA型です。(京都市上京区に位置しています。)インフルエンザに対する基本的な対処はまずワクチンですが、当院ではリレンザも充分用意しています。必要な方は受診下さい。なおリレンザもタミフルもウイルスを殺してしまう薬ではなく増えるのを防ぐ薬です。インフルエンザ発症後時間が経つにつれインフルエンザウイルスは増えるので効きは悪くなります。

図1 インフルエンザウイル上にNA(ノイロミニダーゼ)とHA(ヘマグルチニン)と呼ばれる突起があります。これがHとNの構造物です。

図はhttp://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/eiseik/kansen/idr199948.htmより引用

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