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新型インフルエンザは『大丈夫』なのか? アジアインフルエンザの歴史から ■新型インフルエンザは『大丈夫』なのか? アジアインフルエンザの歴史から 新聞ではインフルエンザ関係の記事を目にすることも少なくなり、少なくとも秋までは大丈夫というムードが広まりつつあります。心配されていた毒性についても鳥インフルエンザのヒトへの感染に認められていたような致死率50%以上というようなこともなく、今の所は国内では幸いにも新型インフルエンザによる死亡者は報告されていません。アジアインフルエンザと同じ位の毒性と巷には言われています。ではアジアインフルエンザとは一体どんなものだったのでしょうか。1957年(昭和32年)2月に中国で流行がはじまり香港では4月に流行しだしています。(これは1968年に始まり現在までに流行している香港インフルエンザとは別物です。)日本では1957年6月はじめから流行し始めました。学校でのインフルエンザ罹患推定患者数は116万4000人とされています。いったん8月に入り患者数は減少しましたが第二波は9月に始まり11月下旬にピークをむかえています。全国で何人の患者が発生したかを正確に知ることは難しいのですが、全国の保健所職員および家族9万1千人についてアジアインフルエンザの羅患率について調査がなされています。この報告によると第一波で26%、第二波で30%がインフルエンザに羅患したと報告されています。これをすぐに全国にあてはめることは難しいのですが、大体国民の半分がアジアインフルエンザにかかったとみてよいのではないかと推察されます。 さてこのアジアインフルエンザでは少なくとも気になる点が2つあります。一つは梅雨時から初夏、また初秋から秋にかけて罹患のピークがあることです。これは季節性インフルエンザとは異なります。また二つ目は、ヒトにはアジアインフルエンザへの抵抗力(抗体という血中の蛋白質があるかどうか)がありませんでした。このため短期間に感染が拡大し、しかも大量にインフルエンザに罹患していることです。季節性のインフルエンザといえども亡くなられる方はあります。一気に何千万人単位のインフルエンザ罹患患者がでれば社会機能が低下することは不可避です。「新型」ということは未知なことが多いということです。今後の推移を注意深く見守って行きます。
2009年6月1日記 →メニューに戻る |