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新型インフルエンザの臨床症状
■新型インフルエンザの臨床症状 新型インフルエンザが出現してから早くも2ヶ月が経過しました。この間の状況の移り変わりわりは目まぐるしく、行政の対応もようやく落ち着いてきました。一時期は品切れだったマスクも大分と出回るようになっていました。さて、今回の論文はアメリカでの当初確認された642名の報告です。2009年4月15日から5月5日までの間にPCR法で新型インフルエンザの感染が確定されている患者が対象です。年令分布は、中央値が20才で表1のような年令分布をしています。初期の段階での報告で、16%が学生というのは一つの特徴です。臨床症状は、94%に発熱、92%に咳、咽頭痛が66%に認められ、この点は通常の季節性インフルエンザと変わりはありません。しかし25%に下痢・嘔吐があり、この点は従来のパターンと異なります。入院したかどうかわかっているのは399名で、うち36名(9%)が入院しています。胸部レントゲン写真上浸潤影が11名に認められ、ICU(集中治療室)に入院しているのが8名(36%)、呼吸不全に陥り人工呼吸器を必要としたのは4名(18%)で2名死亡、2名がこの報告の時点では人工呼吸器に装着されている状態を報告しています。年令分布を見ると18才以下が60%以上を占めているのは、学校を通じての感染によるものか、もしくは若年者がこの新型ウイルスにかかりやすい可能性があるとしています。また50才以上の患者が少ないのは、1976年にアメリカで注射された豚インフルエンザワクチンが効いている可能性か、学生が老年者より多く新型インフルエンザの検査を受けているためバイアスがかかっている可能性もあるとしています。 表1 出典 NEJM 2009年5月7日 2009年6月22日記 →メニューに戻る |