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喘息が悪くなる時(3)
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■喘息が悪くなる時(3)

 喘息が悪くなる時には風邪,特にライノウィルスによることが多いことは「喘息が悪くなる時(2)」で書きました.では吸入ステロイドを使用していたらこの悪化は防げるでしょうか.風邪になっても喘息は悪くなりたくはないですから,吸入ステロイドで喘息の悪化を防げるならこれにこしたことはありません.これについては実験がされています.25名の軽症の喘息患者でブデソナイド(吸入ステロイドで商品名はパルミコート)800㎍を吸入しながら人為的にライノウィルスにかからせて風邪を起こします.(800㎍というと軽症患者にしては多い量です.)
 結果ですが吸入ステロイドを使用していると,気道の過敏性(少しの刺激で気管支が収縮してしまうこと)は抑えることができましたが,気道の炎症を充分に抑えることはできませんでした.吸入ステロイドだけでは充分な予防効果は無かったのです。なかなか乱暴に見える研究ですが,成人において風邪で喘息の急性憎悪時には治療には吸入ステロイドだけでは充分ではないことが示された貴重な研究です.

出典 (AmJResp.CritCare Med  vol.164 p1816 2001年)
2006年10月12日記

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